2015年12月28日月曜日

三沢市内にマエダストアが建設中

三沢市南山にマエダストアが絶賛建設中。
市役所通りを浜方面に進み、ローソンがある交差点を通った時に工事現場があった。
何の工事かと車を停めてみると、なんとマエダが出店すると書いてあるではないか。
工事の規模をみると、マエダストア単体の出店ではなく、ショッピングモールになるのではないかと期待してしまうほど。
マエダは三沢市内は初出店であるが、三沢市に接するおいらせ町の北端にマエダモールがあり、三沢市民の多くも利用していると思われる。
それに加えて三沢店も開店するとなれば、三沢市でのマエダの存在感はより大きくなるであろう。
マエダストア三沢店は三沢市最東端のスーパーマーケットとなる。
利用範囲は三沢浜通りの農村地帯と前平・堀口のニュータウン、空港周辺の住民と、相当な世帯数になると思われる。

2015年12月27日日曜日

勝手に区名改変―札幌市編


札幌市は現在10区から形成されている。
東西南北・中央の方角区名と、手稲・白石・厚別・豊平・清田の中心地名区名がある。
完全に私の趣味であるが、より生活実態に即した区名を追い求め、考えていきたい。

http://www.jamgis.jp/jam_sapporo/jsp/lite/image/index_sapporo_1.png
 (札幌市都市計画情報提供サービスより)



中央区

大通公園やすすきのが立地する名実ともに札幌の中央に君臨する区である。また、大倉山・宮の森のジャンプ競技場や、ばんけいスキー場、ノベルマウンテンパーク(旧コバランドスキー場)のある森林地帯も有する。スキーができる中央区(Central ward)は世界的にも札幌にしかなさそうである。「中央区」という区名は札幌のほかにも、さいたま、東京、千葉、相模原、新潟、大阪、神戸、福岡、熊本にあり、ありがちな区名である。正直なところ、中央区以外に候補がないが、あえて改変するとすれば「大通区」がふさわしいだろう。しかし、中央区の南半分を占める旧山鼻村域を無視した区名であるため、住民から不満が出るに違いない。

西区

札幌市西部の商業地である琴似に区役所を置き、発寒の工業団地や西野・平和・福井の郊外住宅地を区域に含む。改変区名はやはり「琴似区」しかありえない。札幌市内で最初に屯田兵村が置かれた琴似は歴史的に重要な地名である。かつて地下鉄東西線の終点であった頃に比べ、東西線宮の沢延伸後は琴似の拠点性は小さくなってしまったが、それでも区内全域からバス路線が地下鉄琴似駅まで設定され、JR琴似駅周辺の開発が盛んに進められている現状は軽視できない。札幌市郊外では数少ない商店街が形成されているのもここでは考慮したい。地下鉄琴似駅とJR琴似駅は1km弱離れており、その間は大変賑やかな商店街となっている。保護を訴えるだけの役割を終えた商店街などではまるでなく、勢いのある必要とされる商店街である。ところで、16連射の高橋名人(琴似出身)がいつ名誉区民になるかは私のかすかな関心事である。

北区

札幌の表玄関である札幌駅は北区に位置する。中央区との境界はJR函館線の南側に沿って走っており、東区との境界は創成川に沿っている。北○条西○丁目の大半が北区である。北24条と麻生が中心市街地で、新琴似・新川・篠路・屯田、さらに札幌北端のニュータウンであるあいの里までが区域であり、一般のイメージより区域が広いと思われる。八軒と太平を除いたJR学園都市線とさっぽろ以北の地下鉄南北線の利用範囲が北区と定義できよう。なお、北海道大学は北区に属する。広い区域のためにやはり北区が最適な区名と思われるが、私は「麻生区」「篠路区」を提案したい。麻生は製麻工場が置かれた地である事に由来し、地下鉄南北線の終点もあり、よく知られた地名である。区内各方面へのバスが発着し、石狩市への玄関口へもあり、大変栄えている。篠路神社が置かれる篠路地区は今でこそ郊外住宅地としての性格が強いが、江戸期には交易場所のシノロ場所が置かれ、明治維新後も篠路村として中心性が強かった。

東区

JR苗穂工場、丘珠空港、札幌運輸支局があり、交通関係施設が多く存在する。野外芸術で注目されているモエレ沼公園も東区である。実は東区域は旧札幌村域とほぼ一致している。「札幌」地名発祥の地である。北13条東16丁目付近(地下鉄環状通東駅付近)が札幌村の中心であったようである。なお、地名の発祥はこちらであるが、開拓の中心は現在の中央区大通地区であり、地名を盗られたかたちになっている。改変区名は「札幌区」「伏古(伏籠)区」を挙げたい。東区には札幌村開拓の歴史と共にあった伏古(伏籠)川が流れており、それを区名に付けることで単なる方角地名では拾いきれない地域の歴史を区名に託すことができる。川の流れは偉大なのである。

南区

1972年の札幌五輪の競技場や選手村などの関連施設が集中しているのが南区である。地下鉄南北線の終点、真駒内駅付近が区の中心で、川沿や藤野にも商業施設の集積が見られる。定山渓温泉も豊平峡ダムも中山峠も芸術の森も空沼岳も滝野すずらん丘陵公園も南区に属する。札幌の区では面積が飛び抜けているのが特徴的である。南北線の駅では澄川、自衛隊前、真駒内が南区である。区域は豊平川水系の上流部と捉えてよいだろう。南区から区名を変えるとすれば「豊平川区」しかないと思う。川沿・真駒内・石山・藤野・簾舞・定山渓と豊平川沿いに街が連なる様は「豊平川区」の名にふさわしい。ただし、紛らわしいことに、「豊平区」が現実には南区の北東に別にある。そのため、次点で「真駒内区」を挙げたいが、これはインパクトに欠けてしまう。

豊平区

札幌市の南東部、中央区と豊平川を境に接するのが豊平区である。トヨヒラの名はアイヌ語の「トイエ・ビラ」(崩れた・崖)に由来する。崖を意味する「ビラ」に漢字の「平」が当てられてしまったのはアイヌ語と日本語の乖離を示しているようで興味深い。豊平川右岸の河成段丘に位置する。1961年まで存在した旧豊平町の町域東半分が区域である。豊平の国道36号線沿いと地下鉄駅のある平岸・福住に商業施設が多く立地する。中央区外に唯一本社を置くテレビ局、HBCは地下鉄南平岸駅前に位置し、隣接する平岸高台公園はテレビ撮影で使用され、道外でもそれなりに知られている。札幌ドームも豊平区である。千歳新道の開通後に発展してきた国道36号線沿いの豊平地区(地下鉄東豊線エリア)と、地下鉄南北線の開通後宅地化が急速に進んだ平岸地区(地下鉄南北線エリア)で二分されているように見える。旧豊平町は豊平村・平岸村・月寒村が合併してできた町であった。その後、札幌市豊平区となった現在に至るまで、平岸・月寒の名は町丁名に留まっている。区名の代替案としては「羊ケ丘区」、これしかないだろう。羊ケ丘展望台は豊平区内にあり、区内南東部の広大な敷地に置かれる北海道農業研究センターを望む風景とクラーク像はあまりにも有名である。これといった中心地をもたない豊平区は旧村名の豊平・平岸・月寒を使わずに、「羊ケ丘」を使えば良いのである。なお、「羊ケ丘」の「ケ」は大文字(カタカナのケ)が正しい表記である。

手稲区、清田区、厚別区、白石区については、適切な区名が思い付かないので割愛する。

勝手に区名改変―札幌市編

2015年12月5日土曜日

青森県のスーパーマーケットの立地



 青森県に住み始めて2年目の冬となった。県内を車で出歩くことが好きな私は、南部津軽下北を問わずに様々な町並みを見てきた。ドライブをしながらふと思っていたのは、スーパーマーケットを展開するチェーンの地域性である。津軽に行けば南部ではあまりないさとちょうが見え、下北に行けばどの町にもマエダがあるといった具合である。各チェーンの店舗立地を地図に落としてみたいと思いつき、地図化してみた。店舗のデータはiタウンぺ―ジでスーパーマーケットに分類されていたものを収集した。

 上の地図には青森県内にスーパーマーケット店舗数上位4社の店舗立地を示している。上位4社とは以下の通りである。マックスバリュやザ・ビッグのブランドを全国に展開しているイオン以外は青森県を地盤とするローカル勢が健闘している。
  
  ユニバース(35店舗)
  イオン(30店舗)
  マエダ(21店舗)
  佐藤長(21店舗)

 それぞれのチェーンを細かく見ていきたい。なお、文中の地域区分は下の図による。

http://aomori-ritti-guide.jp/06_bukken/image/map.gif


商号:株式会社ユニバース
店舗数:54店(青森・岩手・秋田)
青森県内店舗:34店(三八12店、中弘南黒8店、東青7店、上十三6店、西北五1店、下北1店)
本社:青森県八戸市大字長苗代字前田83-1
ブランド:ユニバース、Uマート、パワーズU
ホームページ:http://www.universe.co.jp/ 

青森県下最大のスーパーマーケットチェーンである。県内の店舗立地は三八地域が最多であるが、人口の多い中弘南黒、東青にも着実に地盤を形成している。県内全地方に立地しているのは特記すべき点であろう。また、青森、八戸、弘前、十和田、三沢、むつ、五所川原、黒石の八大都市(平成の大合併前に市制)に全て店舗を置いている。県民誰もが一度は目にしたことのあるスーパーと言える。創業の地であり且つ本社所在地の八戸市には市町村別で最多の10店が立地している。2011年に北海道最大のスーパーマーケットチェーンであるアークスの傘下に入った。アークスは岩手のジョイスやベルプラスをも子会社化し、北海道・北東北最大のスーパーチェーンへと成長している。なお、県内ではマエダと共にCGCグループに加盟している。ちなみに三沢市民の私は松園町店と三沢堀口店を頻繁に利用している。


商号:イオンリテール株式会社、マックスバリュ東北株式会社、イオンスーパーセンター株式会社
店舗数:545店(イオンリテール公式サイトの表記)
青森県内店舗:30店(中弘南黒8店、東青7店、上十三7店、西北五5店、三八3店)
本社:千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1(イオンリテール株式会社)
ブランド:イオン、マックスバリュ、ザ・ビッグ等
ホームページ:http://www.aeonretail.jp/index.htmlhttp://www.aeonretail.jp/index.htmlhttp://www.aeonsupercenter.co.jp/

言わずと知れた日本最大の小売企業群のイオングループである。日本全国津々浦々に店舗を展開するイオングループは、やはり青森においても大きな存在感を放っている。下田、つがる柏のイオンモール、青森のサンロードなど大規模商業施設の核テナントもあれば、食品専科のマックスバリュもあり、幅広い店舗展開となっている。王者のイオングループも下北エリアに進出していないのは驚きである。下北に流通網を構築するには後発過ぎたのかもしれない。

商号:株式会社マエダ
店舗数:27店
青森県内店舗:27店(下北8店、東青7店、上十三6店、西北五5店,、三八1店)
本社:青森県むつ市小川町2丁目4番8号
ブランド:マエダ、マエダストア、生鮮館
ホームページ:http://www.i-maeda.co.jp/

下北発祥のスーパーマーケットで、青森県内にのみ店舗を置く青森密着型の経営が店舗立地から見て取れる。なかでも下北半島では、マエダが8店、さとちょうが2店舗、ユニバースが1店舗と独占状態である。むつではマエダ本店が百貨店のような役割を持ち、商業の中心として機能している。既存の小売企業を吸収しながら、津軽、上十三方面にも営業エリアを広げている。店舗数で下北地域と東青地域では1店しか差がないのは特記すべきであろう。他の小売チェーンの流通網から外れている下北地域で早い段階から確かな地盤を築き上げ、じわりじわりと他地域へ進出しているように見える。県内で唯一未進出の中弘南黒地域への出店も今後見られるかもしれない。また、本店(むつ市)、川内店(むつ市川内)、木造店(つがる市木造)の3店では、無料の買い物バスを運行し、高齢化著しい青森県の中でのビジネスモデルを模索している。
商号:株式会社佐藤長
店舗数:21店
青森県内店舗:21店(中弘南黒13店、西北五4店、下北2店、東青1店、上十三1店)
本社:青森県弘前市大字松森町93
ブランド:さとちょう
ホームページ:http://satoucho.co.jp/index.html 

津軽地方に特化したチェーンである。弘前市で創業した後、イオン資本のウェルスーパーの津軽地方の店舗を譲り受け、事業を拡大してきた。弘前・五所川原を中心に事業を行なってきたが、2011年にむつ市に2店舗、2015年に上北郡七戸町に1店舗を飛び地のように出店している。次の新店舗も南部側になるのか、今後の展望が気になる。なお、東青地域の1店舗は旧南津軽郡浪岡町内であり、実質中弘南黒は14店とカウントしても良いだろう。

上述のようにチェーン毎にまとめてみると、各チェーンの特徴が掴めるだろう。外資系(青森県外という意味で)のイオンは県内の地域に偏りなく立地が見られる。その他のローカルチェーンは本社所在地を中心としながらも、他の地域に積極的に進出している様子が見て取れる。しかし、それでも各地域内での地盤は従来チェーンが強固であり、南部のユニバース、津軽のさとちょう、下北のマエダが強く、青森市では各チェーンが激しく競い合っているように見える。
青森県のスーパーマーケットの立地|地理・地形・地名についての備忘録